<KEY WORDS>

足の機能 フット・エクササイズ 靴の選び方と履き方 歩き方 足のトラブル

危うくなっている足

sokuikususume

便利さを追求してきた現代文明は、人間の自らの身体を動かす運動という本能の一つを奪ってきたとも言えることでしょう。その結果、糖尿病、肥満、脂質異常症などの生活習慣病や腰痛、膝痛などの運動不足病をもたらしてきています。
人 間の本能である運動においては、足裏が地面(床)との唯一の接点であり、この足裏を介して身体からのエネルギーを地面に伝えることにより、歩き、走ること ができます。また、地面の凸凹や傾斜などの情報は足裏にあるセンサー(感覚器)で察知し、大脳に伝達され、大脳からの指令で身体のバランスを保っていま す。このように人間が自分の思うように、転ばずにスムースに身体を移動させるためには、足裏(足趾・足、足関節)が十分にその働き(機能)を発揮できるこ とが大切です。
また、明治維新に西洋から伝わってきた靴の不適切な選び方と履き方により、外反母趾やマメなどを生じさせ、足趾・足の地面を掴み、蹴り、衝撃を吸収するなどの機能をさらに低下させています。

足育の必要性とその定義

足 趾・足、足関節の機能低下は身体活動のパフォーマンスの低下、つまずき・転倒、また、不適切な靴選び・履き方に助長され、外反母趾などの足趾・足のトラブ ル、さらには、膝や腰の不具合も発生を起こしやすくなります。これらの問題は青少年から中高齢者にまでトラブルが続くこともあり、より早い時期に、足の機 能や靴選びについての正しい知識や運動方法を学び、トラブルを未然に防ぐことが大切となります。 このような必要性に対し、以下の事柄を「足育 (ソクイク)」と定義し、地域を中心に啓蒙してゆくことを私たちの使命としました。

生活動作での立位や歩行などがスムースにでき、さらにスポーツ活動でのパフォーマンスを向上させるため、からだと地面との唯一の接点であり、身体活動の地面への最終の作用点である足趾・足の役割と機能を理解し、その機能を回復させる。
その機能を生かすために、フット・エクササイズ(足趾・足・足関節の運動)、足の手入れ、靴選び・履き方、立ち方・歩き方・走り方などの適切な知識と方法を習得し、実践できる方々をひとりでも多くする。

足育の具体的内容

① 本来の機能を取り戻す
足趾、足、足関節は運動不足により、また、不適切な靴により外反母趾、偏平足などの足趾・足の変形をもたらし、その結果、大地を掴み、蹴り、衝撃吸収する機能を十分に果たせなくなります。フット・エクササイズにより足趾・足・足関節の機能を回復させましょう。
足は身体の中でも心臓から一番遠くで、心臓より低い所にあります。心臓からの血液は足に流れて行きますが、重力に逆らって戻っていくには、足、ふくらはぎなどの筋肉を動かすことによるポンプ作用が大切になります。このことが、足が「第二の心臓」といわれる所以です。フット・エクササイズで 足、ふくらはぎの筋肉をしっかり動かすことで、渋滞しがちな足・ふくらはぎの血液の流れも回復させ、冷えの解消やエコノミー症候群(深部静脈血栓)の予防 にも役立ちます。 足裏のセンサーも含めたバランス機能の改善は、つまずきや転倒防止につながり、高齢者の介護予防においても、非常に重要です。

② 立ち方、歩き方

(立ち方)
適切な立位は、「耳・肩・股関節・膝・足首」が地面と垂直になっています。そ の際、二つのお尻を一つにするように引き締め、お腹を縦に長―く、胸を縦横に大きくして、肩の力を抜き、頭の天辺が天井から吊り上げられるような姿勢で す。重心が丹田にあるように意識してください。結果として、この姿勢は疲れにくく、かつ美しい姿勢になり、歩行の基本姿勢となります。
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古来言われている丹田は、臍下3寸(約9cm)の第2仙骨のやや前方に位置し、身体の物理的重心(床より約55%の位置)とほぼ同じ付近にあり、身体動作の中心であります。(歩き方)
身体のエネルギーをしっかり地面に伝え、且つ、バランスを崩しにくい歩き方の重心の軌跡は踵やや外側より接地し、小趾方向に移動し足の中央付近から母趾球方向に向かい、最終的には母趾(第Ⅰ趾)で地面を蹴る、いわゆる「あおり足」となります。
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③ 靴の選び方・履き方
足を保護し、その機能の発揮を助ける靴の日本における歴史は、欧米などに比べて浅く、適 切な靴選びやその履き方などの知識の普及が不十分な状況で、外反母趾やマメなどの足のトラブルを招く原因ともなっています。また、既成靴では、足幅や足 趾・足の形状の違いや左右差等によりの自分の足にピッタリ合った靴にはなかなか出会わないものです。足を靴にフィットさせるには靴の踵と底と甲の3面で、 足と靴を一体化させますが、そのためには紐、ないしはマジックバンドの靴を選ぶ必要があります。
さらに、女性の方々は靴を選ぶ際にデザインを重視することが多く、ハイヒールに代表されるような、足の役割が十分に発揮できにくい窮屈で不安定な靴を履く機会が多く、膝や腰の不具合につながる事もあるように思われます。
足は心臓より下方にある関係から、起床時より夕方の方が血液などの体液の循環が不十分になり、足の容積が大きくなりますので、靴選びは午後からが適切です。
また、ハイヒールやサンダルなどのデザインを重視した靴は、長時間履き続けることを避ける工夫を心掛けましょう。(資料1)(資料2)

④ 足の手入れもしましょう。
足裏には多くの筋肉も含め、東洋医学でのツボやリフレクソロジーでの反射区があり、それらへの刺激により、身体をよりよい状態につなげることが期待できます。
一日一回は、ツボ刺激、足裏マッサージ、ストレッチ等により、筋肉をほぐし、血液循環などを回復させましょう。足育を学び実践し、生涯を通じ、楽しく運動を継続することにより、運動器官の機能向上や老化予防などにつなげ、生涯にわたる健康づくりに役立てたいものです。

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